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目を開けると、端正な顔が目の前にあった。
びっくりし過ぎて、声が出ない。
高『ククク…そんなに驚く事じゃねーだろ?』
優「……」
ほんのり紫がかった黒髪に、左目に眼帯をしている人物…
高杉先生が居た。
初めて近くで見たけど…
女子に人気なのが頷ける。
少し見えている鎖骨が、何とも艶っぽい。
優「す…すみません…勝手に寝てて」
艶かしいオーラに、惹きこまれそうになるのを抑える。
高『別に構いやしねーけどよォ。……熱でもあるめぇなぁ』
起き上がろうとする私を押さえつけて、高杉先生は自分の額を私の額に当てた。
ち…近い!!
見る見る内に、顔が赤くなっていく。
高『……薬でも飲んで、もう少し寝てろ』
高杉先生はぶっきらぼうにそう言うと、薬箱から薬を出してきた。
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