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優「は…離して下さい」
銀『やだ。お前、出ようとしてるだろ?』
当たり前だよ。
ココに居たら、先生に何されるか判んないし。
優「具合良くなったんで、教室に戻ります」
銀『嘘つけ。顔赤いぞ?』
そう言いながら、先生は空いてる手を私の額に当てた。
大きな手は、いとも簡単に額を覆いつくした。
銀『……まだ、熱あるじゃねーかよ。寝てろ』
優「大丈…って、うわ!!」
先生に抱えられ、ベットに寝かされる。
……そういえば、次の授業って先生の授業だよね?
優「先生…授業は?」
銀『自習にしてきた。お前がいねーと、何かつまんねーから』
……そんな事、真顔で言わないでよ。
変に意識しちゃうじゃない!!
私は、赤くなる顔を隠すように布団を被った。
銀『早く良くなれよ』
先生は、そう呟くと私の頭をクシャッと撫でて出て行った。
それを確認して、眠りについた。
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