第一話 始まりは突然に

2/13

274人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
  早いもので、入学式から二ヶ月が経った。 みんな個性的だけど、良い人達ですぐに打ち解けた。 特に、来島 また子ちゃんとは気が合う。 また子ちゃんは、保健医の高杉先生に一目ぼれしたらしく、保健室に入り浸っている。 左目に眼帯をしてる先生らしいけど、まだ一回も見た事がない。 女子からは絶大な人気を集めていて、保健室は高杉先生目当ての人で混み合ってるみたい。 三年も居れば、いつか見るだろう。 銀『塚本ー。コレ、国語教科室に持ってってくれー』 四時間目の国語が終わり、昼休みだー!!と、喜んでいたら先生に呼ばれた。 いや。 教科書だけなら、先生が持っていけば良いのに。 そう言いたかったけど、成績に響くのが嫌で仕方なく言うとおりにした。  
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

274人が本棚に入れています
本棚に追加