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「が、学校じゃない……!?」
ルネスと同じ様に自分の感覚を頼りに学校へ向かっていたクリアだが、学校ではなく市街地に出てしまった。
外に出ている者は一人も居なく辺りはゴーストタウンではないかと思う程静かだ。住民は住宅を離れ、指示通りどこか公共の施設に慌てて逃げたのだろう。
「 ガーゴイルはまだ学校の周囲にいると思うし、戻れない……。でも、ここにいても危険だよな……」
ーーーー「……汝、名は何という」
クリアがこれからどうしようかをあれこれ悩んでいると、何の前触れもなく前方から声がした。
「……クリアだよ。風よ、暴風となりてその力を我に貸したまえ、その力、巨大な槍となりて彼の者を貫け!"大槍―ダイソウ"」
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