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10分程経過した後に、クリアは目を覚ました。
第一声で、[殴らないでー!]と叫んで皆に笑われ、部屋の隅っこでイジイジとクリアが拗ねた事は可哀相だから黙っておこう。
クリアが拗ね飽きると、ルネスは話を始めた。
「本当にびっくりしたよ!クリアが帰ってきたって聞いて、速攻で来たんだから!」
部屋に入ったきた時と同様に、興奮した様子ルネス、その言葉には、クリアに会えた喜びと消えた事に対しての不満が見えた。
6年前、ルネスはシェルターで待っていたが、数時間経っても、戦闘員が保護しにきても、数週間経っても、クリアが戻ってくることはなかった。
あの日、クリアが自分を逃すために囮になって亡くなったとばかり思っていたのだ。
「ゴメンゴメン、ルネスには連絡をするべきだったな」
そんな気も知らず、手を顔の前で合わせ、少し顔が笑った状態でクリアは謝った。
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