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暫く談笑をしていると、黒いタキシードを着用した三十代後半と思われる灰髪の男が連絡を伝えに来た。
その額に絆創膏が貼ってある事から、キルの部屋の外で様子を窺ってたのはこの執事なのだろう。
「旦那様、失礼いたします。レイト・ノエル様、ユーティ・グラン様、キース・ツァイル様の3名様がお越しになりました。お通ししてもよろしいでしょうか」
「あ、あぁ。通しなさい」
先程まで呆然としていたところ、部下が現れたことで正気を取り戻したガルアが話す。
流石というべきか、部下の前ではどんな状況でも冷静なのだろう。
「かしこまりました」
執事が広間を出てから5分ほど経ったところで、件の3人がやって来た。
一人は178cmくらいでレッドブルーの短髪の少年、体つきがしっかりとしているが無駄な筋肉は感じられず、スマートだ。
一人は166cmほどでココアブラウンの髪色の少女、見た目は整っているが、カジュアルショートの髪型も相まってか、キレイというより可愛いという印象を受ける。これから大人へと成長していくのだろう。
一人は145cmくらいのスノーホワイトの髪を持つ幼い少女。無表情で神秘的な雰囲気を持ってる。
「おっ!マジでクリアじゃん!!」
「よっ!」
会った瞬間にクリアと赤髪の少年ーレイトは楽しそうにハイタッチした。
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