第ニ節 帰還そして始動

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「行きたいけど、街を見回ってお店がどこにあるか確認しないとだし、それと学園には部外者は行っちゃ駄目なんしょ?」 「まぁ、そうだけど……」  正論を言われてしまい、言い淀んでしまう。  いつもならルールなんて気にしない癖に。そう言いたいが、寂しさが伝わってしまうためにクリアは口をつぐむ。 「もしかして、私が一緒じゃないと寂しいの?」 「ち、違っ……!」  気持ちを察したのか、クスクスと笑って言うレイラに対して顔を紅くして答える。 「じゃあ分かった。街に慣れたら行くね!」 「……了解。ご馳走様でした!!行ってきます!!」  改めて行くと言われると照れが生じたが、それと共に嬉しさが込み上がる。 「お粗末様、行ってらっしゃ~い」  ドアが閉じるまで手を振り続けたあと、レイラはテーブルの食器類を片付け始めた。 「ふぅ、こんなに良い街を…………」
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