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「集合場所は此処だよなぁ」
待ち合わせ場所に指定された駅の構内を、クリアは彷徨っていた。今は登校前で一番混む時間であり、構内は生徒でごった返していた。
学園には登下校専用の列車があり、生徒たちはこれに乗って通うのだ。
かれこれ10分は、ウロウロと構内をさ迷っている。
「おっ、キース~!」
「おはよう……」
更にウロウロチョロチョロしていると、視界にキースの姿が映った。
クリアと同じ新品の制服に身を包んでいる。
「よしよし。皆は?」
「もう……列車の中……だよ」
キースは気持ちよさそうに目を細めながら答える。一人ここで待ってくれていたようだ。
彼女はなぜか小さい頃からクリアにとても懐いていた。
「うし、行くか」
「……うん……」
二人は手を繋いで列車の中へと入っていった。
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