第ニ節 帰還そして始動

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「もう、この次はもうないからね?……次は潰す」  クネクネ、すりすりの動きを交えながら謝罪を繰り返すこと10分、ようやくお許しを貰えた。 「は、はい!」  満面の笑みの後の、ボソッと聞こえた恐ろしいワードに、クリアは頷くしかなかった。  ならよろしい。とルネスが返す。  クリアが許してもらったのち、6年間を取り戻すかのように六人は談笑を始めた。 「あ、そうだ、知ってるか?ユーティは今日、水玉のパン「ドアホ!!つか、何で知ってるのよ!」  スパコーン!とユーティが躊躇なく頭を叩く。 「何でだと?そんなの着替えを覗いたからに決まっ「犯罪じゃない!」 「グ……グェフ……」  肘打ちがもろに顔面に直撃し、レイトは痛々しい声を出して、テーブルに俯せた。  後継者達の間で夫婦と揶揄されるほどこの二人は仲がいい。  暫くすると、列車内にアナウンスが響いた。 ゙後5分ほどで学園に到着です。忘れ物がないようにして、下車の準備をして下さい゙ 「もう学園かぁ、なんだがいつもより早く感じるな」 「あっという間だったね」  いつの間にか起き上がったレイトにキルが返事をする。  その横ではユーティがレイトを睨んでいた。 「つかさ、クリアとキースはどうすんの?俺らは普通に教室に行くけど」  ユーティを見ないように下車準備をしながら、レイトは二人に質問した。
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