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あたしはもう学校にも行きたくなかった。
だって、見てしまうもの…
あなたの顔を、あなたの姿を。辛すぎるでしょう?
本当は誰にも言わないでいようと思ったけど
辛くて、悲しくて、誰かに聞いて欲しかった。
『別れた』
宛先は友達
『えっ?理由聞いた?』
『ううん…』
『聞かんで満足出来るはずない じゃん!
ちゃんと満足出来るまで、 問い詰めて聞いてみ?』
『うんありがとう』
友達と話してる時は
〔よし!!やるぞっ!〕って思えるのに、いざとなると怖くて送れない。
もし『お前が嫌い』って
言われたら?
私はどうなっちゃうんだろ?
手が震え始める。
『怖い…怖いよ。やっぱ無理だ よ。花恋…』
絶対に怖くなると花恋(かれん)を頼る。
どんな時も信じて、言葉をかけてくれる。
私は花恋に電話した
『もしもし?理由聞いた?』
『やっぱ無理だよ花恋…怖いよ 花恋の声が聞こえなくなると
凄く怖くなるの。
体が震えて、動けなくなる』
花恋は落ち着きのない私の言葉をずっと聞いてくれていた。
『…そっか。無理しなくていい だけど、後で後悔すんのは鈴
それでもいいの?良く考えて 声が聞こえなくてもあたしは 応援してるから!
大丈夫!信じて! 鈴なら
できるよ!』
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