25人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
一日が終わり、放課後
「おーい、化け物ー!」
帰り道。男子が竜斗に吐き捨てるいつもの言葉。
竜斗は、勉強は大学生レベル。運動は四回立ての後者から降りてもびくともしない。50Mなんて、4秒だいで走り、水泳なんて1時間息継ぎしなくても、平気。そんな、化け物並の力を持っているからである。
そんな男子を放っておき、家に帰った。
竜斗は、5歳から、独りで暮らしている。
親は、ある日突然、行方不明になってしまったのだ。
そんなことを考えていたら、不意に電話が鳴った。
プルルルル
プルルルル
ガチャ
「もしもし王馬です。」
すると、まだ若い男の人が出た。
「もしもし、あの、私は、ユエ・コーナーといいます。ユエとお呼びください。突然ですが、あなたが今たっている電話の前に、魔法陣を書かせていただきました。」
ユエは、丁寧にとんでもないことを言い出した。
「えっ?まほうじん?」
「はい。今からあなたを異世界に転移させます。あなたに拒否権はありません。では、待っています。」
そう言うと、電話が切れた。
(何なんだよ。新手のいたずらか?)
そう言うと、突然床が光り出し、一瞬で現実世界から消えた。
最初のコメントを投稿しよう!