誘イノ風

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一日が終わり、放課後 「おーい、化け物ー!」 帰り道。男子が竜斗に吐き捨てるいつもの言葉。 竜斗は、勉強は大学生レベル。運動は四回立ての後者から降りてもびくともしない。50Mなんて、4秒だいで走り、水泳なんて1時間息継ぎしなくても、平気。そんな、化け物並の力を持っているからである。 そんな男子を放っておき、家に帰った。 竜斗は、5歳から、独りで暮らしている。 親は、ある日突然、行方不明になってしまったのだ。 そんなことを考えていたら、不意に電話が鳴った。 プルルルル プルルルル ガチャ 「もしもし王馬です。」 すると、まだ若い男の人が出た。 「もしもし、あの、私は、ユエ・コーナーといいます。ユエとお呼びください。突然ですが、あなたが今たっている電話の前に、魔法陣を書かせていただきました。」 ユエは、丁寧にとんでもないことを言い出した。 「えっ?まほうじん?」 「はい。今からあなたを異世界に転移させます。あなたに拒否権はありません。では、待っています。」 そう言うと、電話が切れた。 (何なんだよ。新手のいたずらか?) そう言うと、突然床が光り出し、一瞬で現実世界から消えた。
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