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智「送る」
雛「え?」
兎澤は、そう言って
一番重たい袋を
持ってくれた。
智「家どこ?」
雛「そこ真っ直ぐ行って
道渡ったら、右から
三番目の家…」
智「ん、分かった」
ドキン…ドキン…
なんだろ…こんなやつ…
女タラシで、嫌いなはず
なのに…顔が熱い…
きっと外が暑いからかな?
智「ここで、間違っとらん?」
雛「うん…」
智「雛?」
雛「えっ…あ、ごめん!」
兎澤が帰ろうとした時
思わず、服の裾を
掴んでしまった
智「そんなに、俺と
いたいんか?(笑)」
雛「い、意味分かんない!
自惚れるな!バカ///」
ガン
照れを隠す為に兎澤の
すねを蹴った
智「っ~…お前なぁ!
はぁ…もうええわ!」
雛「何よ?」
智「あっ…まつげに
ゴミ付いとる!
とったるから目ぇ瞑れ」
目を閉じた瞬間
頬と、唇に何かが触れた。
雛「なっ…にし…た?」
智「チュー♪
別に初めてちゃうやろ?」
あたしは、今までに
一度しか付き合った
ことが、ない
けど、キスも初めてだし
もちろん、したこともない
雛「バカ!!」
バタン
買い物袋を全部持って
家に入った。
智「もう少し、素直になった
ほうがええと思うで?
クス…まっ、そのままでも
可愛ええけど♪
じゃあな?」
バカ…
あたしは、少し悔しかった
アイツが好きなんだって
きずいてしまったから…
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