第6⃣話

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涼「具合…大丈夫か?」 悠「うん、今のところ…」 昨日から、なんか気まずい…。 涼「あのさ、俺は…お前に 遊び半分で 近づいたわけじゃないからさ」 遊び半分で 近づいたわけじゃないからな… そんな…… 昔の、涼ちゃんが今の俺だとか いきなり言われたから 戸惑っただけで… 悠「そんなこと… 思ってないよ…? ただ、どうしていいか 分からなかっただけ…」 あ…そうだ! もし、桐山くんが あの涼ちゃんだとするなら 昔、引っ越す時 あたしが涼ちゃんにあげた ペンダントを持ってるはず。 悠「桐山くん… あたしが涼ちゃんにあげた ペンダントがあるはず… 毎日、お守りとして ずっと持っててって言った ペンダント……」 涼「あるに決まってんだろ? ほら……」 そう言って見せたのは 昔、涼ちゃんにあげた ペンダントだった。 悠「嘘じゃなかったんだ… 涼ちゃんだったんだ… あたし…信じたほうがいいのか ずっと迷ってた…」 涼「うん。」 涼ちゃん…… ずっと会いたかった人 昔から、ずっと好きだった。 引っ越してしまっても 忘れることは、なかった… だから、桐山くんが 涼ちゃんだと信じて それがもし嘘だったら… って思ってたから 信用することができなかった。 悠「涼ちゃん… もう、どこにも行かないで…」 .
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