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青い空と白い雲。
風も心地よく肌を撫でる。
授業をサボるには最高な天気。
そんな中、比較的新しい学校の嫌みなほど広い屋上でただ一人寝っ転がっている生徒がいた。
彼は動かない。
ただ、空を見ているだけ…
いや、見ているのは空ではない。
もっと、その先にある何かだった。
手を伸ばした。
届かない。
いくら手を伸ばしても、その先にある何かには届かない。何故なら…
「生徒会長!!」
屋上と校内を繋ぐただ一つのドアが乱暴に開かれた。
そこには、メガネを掛けた短めの髪の少女が立っている。
「平野か…」
生徒会長と呼ばれた少年は少女の方を見ずに言った。
「わりぃ…今、誰ともしゃべりたくねーんだ…」
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