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「流石、霧島君ね。完璧だわ。勉強と同じ位生徒会の方も頑張ってね!?」
「生徒会は関係ありませんよ。」
チャイムが鳴った。
「はいっ!!じゃあ、日直さん号令お願いします。」
「起立!礼!ありがとうございました!」
その日最後の授業が終わった。そう最後の…
霧島 京介(きりしま きょうすけ)それが俺の名前だ。先日の生徒会役員選挙で当選したので今は生徒会として活動中。
バックを持って教室を出る。
誰にも声はかけられない。
しかし、友達がいない訳ではない。俺には友達と呼べる人はかなりいる。それでも、話しかけてこないのは、俺が一秒でも早く生徒会室に行きたい事をみんな理解してくれているからだ。もし話しかけてくる奴がいるなら…
「ちょっと待ちなさいよ!!」
後ろから声が聞こえた。毎日のように15年間聞き続けて来た声だ。
「あのな平野…俺急いでるんだよ。」
「ふんっ!!どーせ聖火先輩でしょ!!」
短めの髪でメガネをかけた幼なじみの少女は言った。
「なんだ分かってるじゃねーか。じゃあ、先行くな!」
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