問題児の風紀委員

2/3
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「じゃあ三島君は風紀委員で」 「ん?………ぁあ!?」 突然だった。寝ている時にそんな事を言われても何が何だかわからない。取り敢えず俺は、率直な疑問を口にする。 「何が?」 「はぁ…聞いてなかったの?」 前立っている(多分委員長)が。「ちゃんと聞いててよね」と冒頭につけ、説明を始める。 「各クラスから委員会役員を選出して、残った人はクラスの係やるから、今はその係と役員決め。そして貴方は見事に風紀委員を射止めたの…分かった?」 俺は寝ながら自分の希望を言えるらしい…… 「いやいや、勝手に決めんなよ」 「でも貴方以外の人は皆決まったわよ?」 「…しらねーよ」 「じゃあ授業中寝ない事ね」 「……だりぃ」 「そういう事で、三島君は風紀委員ね」 「はあ!?マジかよ!」 「マジです、拒否権は認められません」 「はぁ…マジウゼ」 「何か言った?」 「何でもない」 「じゃあ…先生お願いします。」 「あいあい」 担任はダルそうに、委員長?に変わって教壇に立つ。 「あー、役員以外の奴は解散な。役員は指定された教室があるから、取り敢えずそこに行け。解散」 よし帰るか。役員?知らねーよ 捕まると面倒だな。さっさと帰ろ。 少し急ぎ足で歩く俺。この時はそれがいけなかった。 「つっ!…てーな」 いかにも柄の悪そうな奴に、曲がり角でぶつかってしまう。 「てめ!どこ見て歩いてんだよ!!」 「すまん、悪かった。許せ」 俺はそれだけ言って、校門に急ぐ。 「おい、待てやゴルァ!!」 あぁダルい
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!