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「じゃあ三島君は風紀委員で」
「ん?………ぁあ!?」
突然だった。寝ている時にそんな事を言われても何が何だかわからない。取り敢えず俺は、率直な疑問を口にする。
「何が?」
「はぁ…聞いてなかったの?」
前立っている(多分委員長)が。「ちゃんと聞いててよね」と冒頭につけ、説明を始める。
「各クラスから委員会役員を選出して、残った人はクラスの係やるから、今はその係と役員決め。そして貴方は見事に風紀委員を射止めたの…分かった?」
俺は寝ながら自分の希望を言えるらしい……
「いやいや、勝手に決めんなよ」
「でも貴方以外の人は皆決まったわよ?」
「…しらねーよ」
「じゃあ授業中寝ない事ね」
「……だりぃ」
「そういう事で、三島君は風紀委員ね」
「はあ!?マジかよ!」
「マジです、拒否権は認められません」
「はぁ…マジウゼ」
「何か言った?」
「何でもない」
「じゃあ…先生お願いします。」
「あいあい」
担任はダルそうに、委員長?に変わって教壇に立つ。
「あー、役員以外の奴は解散な。役員は指定された教室があるから、取り敢えずそこに行け。解散」
よし帰るか。役員?知らねーよ
捕まると面倒だな。さっさと帰ろ。
少し急ぎ足で歩く俺。この時はそれがいけなかった。
「つっ!…てーな」
いかにも柄の悪そうな奴に、曲がり角でぶつかってしまう。
「てめ!どこ見て歩いてんだよ!!」
「すまん、悪かった。許せ」
俺はそれだけ言って、校門に急ぐ。
「おい、待てやゴルァ!!」
あぁダルい
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