初めて見た馬鹿

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ソファーに座り、ビールを飲む。 テレビを見ていると視界にTがチラホラ…。 視界に入ってるだけでウザいのに… くっちゃ、くっちゃ、ごっくん。 くっちゃ、くっちゃ、喋って…ごっくん。 ア「なぁ、口閉じて食べ?行儀悪いやん」 T「開いてました?…っぁせん」 ア「……。(睨む)」 T「(もぐ、もぐ、ごっくん)」 ………。 ちょっと待て…。 ア「なぁ、ちゃんと噛んでる?」 アタシが確認したもので正しければ、コイツ2回しか噛んでない! T「あぁ、この食べ方が一番いっぱい食べれて腹持ちいいんすょぇー…●●さん(彼)の分のご飯残しちゃったら勿体ないし?あ、ご飯お願いしまーす」 間のすょぇー… にイラッとしながらも… ア「なぁ。初めて来てさぁ、頼み方ってのがあるよなぁ?ウチらアンタの家族や無いんやけど?残ったご飯の心配とかしていらんし。」 テレビを見ながら食べるTに話しかけると… T「タダで食べるなら腹…!」 コイツ… テレビに気取られて 一瞬本心出しよった…💢 (タダで食べれるなら腹いっぱいにしときたい。って事か…?) ア「…ふーん?」 そら本心で、そんな事考えてたら図々しくもなれるよな。 T「いや!今のは言葉の…」 ア「本心やろ?」 返事はせず、しゃくれて「はい」を表す。 ふてぶてしい💢 初対面で、ここまでふてぶてしい奴には出会った事が無かった。 対人運に恵まれてたんか… ア「たかりに来たん?もうお腹いっぱいやろ?帰って」 T「へ…?」 アタシが話しをしてる間、テレビとアタシをチラチラ見ていたTがようやくアタシの目を見た。 彼「そんだけ腹減ってたって事やろ?しゃーないやん。なぁ?」 ア「お前、馬鹿か。たかられてるだけやん。さっきの公園に居はった人らのが、よっぽど行儀イイと思うわ。」 T「すいません。…おかわりいいすかぁ」 こんなに短時間でストレスが溜まった事はありません。 アタシは無言でTのお茶碗とどんぶりを持ち、流しの三角コーナーへ流した。 T「あー!何するんすー!!!」 大声を上げるT。 大声に驚きリビングから逃げ出すにゃんこ達。 もう無理や。
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