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ア「なんで?理解できひんねんたら理解させなアカンやろ。頭悪すぎんねんもん。」
彼「ちゃうちゃう」
黙って座り込んだままのT。
あたかも自分が被害者ですよ。みたいな。
彼「なぁ、
お前さぁ何で理解できてんのに、そんな屁理屈言うん?
別にな頼んで来て貰った訳ちゃうやん?
公園で寝たいんやったら送るし。
さすがにこっちも気分悪いわ。なんなん全然態度違うやん。何で?」
T「なんで、そんな寄ってたかっていじめるんすか」
我慢の限界を超えた限界にたどり着きました。
髪をわしづかみ、
彼「いつまで被害者ぶってん?理解できてるくせに、可哀相やからって何でも我が儘許されると思うんか?」
ワンパーンチ。
後ろにつんのめって
脅えた顔を上げるT。
携帯を取り出し、Tに渡す彼。
彼「ほら。話ししぃや。殴られました。て。大丈夫ですか?可哀相に。って心配して助けてくれはんで。お巡りさんが。立派な暴行やん。ホンマの被害者になれんで」
俯いたままのT。
彼「自分から同情買いたくないんやったら俺が電話したるわ」
携帯を取り上げ、電話をする彼をTが止めた。
T「せぃやせん、せぃやせん…」
殴られた所が痛いのか泣いている。
何か話してはいるものの聞き取れない。
ア「なんて?」
彼「何て言ってんの?」
30分程経って、
ようやく落ち着いたTが話しだした。
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