リアルカボチャがやってきた。

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寂れたと言う表現がピッタリの公園に車を停める。 所々に自作であり力作であろうペーパーハウスが目につく。 彼「ちょっと待ってて」 車を降りて、共同団地もとい公園へ入って行く彼。 1分も経たないうちに、両手に鞄を持つ彼と、 ゴミ袋を両手に抱えた… ずんぐりむっくりが車に近付いて来た。 アタシのささやかな希望『男前』は音を立てて崩れ去った。 まぁ、しゃーない。 人生こんなもんや。 自分で自分を励ますアタシ。 3週間の我慢やし。 住む所無くて大変やろうし。 トランクに荷物を積み終え、彼が運転席に乗り込み、後部座席にTが乗り込んでくる。 彼「俺の女、Tの一個下やわ」 T「…ったぁーす」 ……はぁ!?💢 今、コイツ何て言った? 彼「これが言ってたT」 ア「ふーん」 素っ気なく言ってやったさ。 『ったーす』て何え? ハロウィン邪魔して 迎えに来たのに 『ったーす』!? な め ん な よ 💢 Tは後部座席のど真ん中に座っているらしく、 運転席と助手席のシートに手をかけてくる。 Tが動く度に 右肩が動く。 …てか、 『すいません』の一言すら無いんか? 彼に言ったなら良しとしても、アタシも住んでるんやけど? 右肩が動く… 右肩が動く… 右肩が動く… コイツどんだけ車の座席掴むねん💢 うっとーしー💢 これは言わなアカンやろ… とは思ったものの… 公園で寝んで済むって思ったら嬉しいんかなぁ… と思い、言うのはやめにした。
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