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第3話 犯人はアニマルズ?
暗い夜の道。
そこに1人の酔っ払いサラリーマンの男がふらつきながら歩いていた。
歩き方から想像するに、おそらくたくさん飲んだことが分かる。
完全に顔が赤くなっていた。
その男の周りには誰もいない。
引ったくり犯などからすると、絶好の的だ。
その様子を草木などに隠れて様子を見ている者がいた。
見た目から察するに、充と同い年くらいの少年のようだ。
「…今日のターゲットはあいつだ…」
少年は男を見て小声で呟くと、男の前に立つ。
距離からして、顔を確認することは出来ないだろう。
「…ヒッ…、何だ?こんな…真夜中に…子供?」
男は酔っ払い口調で首を傾げる。
「まあ…良いか~」
酔っているため、思考能力がかなり低下していることがよく分かる。
少年は笑みを浮かべる。
そして、身構えるように4つ足になった。
更にある動物に変身する。
彼もアニマルズの1人のようだ。
少年は男を襲う。
「ヒャ…ぎゃあああああああ!」
男の叫びが大きく響いた。
★
「充~、聞いたか?」
「ん?何を…?」
学校の10分休みの合間、武が充に話しかける。
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