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2人は授業を終え、下校していた。
「は~、今日の弁当も一段と美味かったな~。明日は何だろう?」
武がよだれを垂らしながら呟く。
「全く…そんなことより、その深夜の事件って、大体いつ起こるんだ?」
「ん~…、深夜の12時くらいって聞いてるよ。ほぼ毎日で場所はバラバラのように見えるけど、1週間ごとに一定なんだ。だから今日は金曜日だから、多分ここだよ」
武がある方向を指差す。
そこには空き地があり、その周辺には自販機があった。
「今日は金曜日…、明日は学校休み…。…なあ、今日犯人捕まえないか?」
「えっ!?犯人捕まえるの!?」
武は嫌そうな顔をした。
どうやら面倒くさいようだ。
「良いじゃないか。それに俺達だったらすぐに分かり合えると思うんだ…。だから捕まえようぜ?」
「ん…、分かったよ…」
武はあまり乗り気じゃないようだ。
「じゃあ、帰ったら早速作戦会議だ!」
「その前に晩飯ね。今日コロッケだし…!」
「分かった分かった。じゃあ急いで帰るぞ!」
2人は走って帰った。
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主な作戦はまず、襲われた時の叫び声に武が反応する。
そして場所を特定して、犯人を捕まえるという単純な作戦だ。
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