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「…うぅ…、思ってたよりも深夜って寒いな…」
武が凍えながら呟く。
「そんなことより頼むぞ?お前の聴覚が頼りなんだ」
「分かったよ…」
すると武の耳が何かに反応した。
「聞こえたか?」
「ああ、どうやら場所は大きく外れたようだ…」
武はそう言うと走り始める。
充はその後を追う。
「場所はどこだ!?」
「あの2番目の角を右に曲がったらすぐだ!」
「分かった!」
充はオオカミに変身し、2番目の角を右に曲がる。
そこではやはり男が獣のような存在に襲われていた。
男は気絶しているようだ。
だが充にとっては好都合。
男に見られずに済む。
「そこで何してるんだ!?」
充はそう叫ぶと、獣に突進した。
「ぐっ!」
獣は弾き飛ばされ、その正体がよく分かった。
どうやらアルマジロに変身することが出来るアニマルズのようだ。
「いきなり何だよっ!?」
アルマジロが叫ぶ。
「問答無用だ!」
充はアルマジロに噛み付こうとしたが、アルマジロはそれをかわす。
「仕方ない…!勝負だ!」
2人の戦いが今始まった。
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