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この高校はどうやら数学の時はα、β、γとクラス分けするようだ。
充と武は数学の宿題の頑張りに免じて最もレベルが高いγクラスと言われた。
「では、今日はここまでだ。号令はいいからもう休憩に入りなさい」
数学の授業が終わり、室内はざわめき始めた。
中には会話で今日の授業難しかったと聞こえる時もある。
「なあ、充…」
「ん?何だ?」
「あの最初の宿題全部解いたせいか、物凄く味気なく感じるんだけど…」
「ああ~、それは俺も同じだ…。ところで、次の授業なんだっけ?」
充は首を傾げる。
「確か…、席替えだったような…」
「席替え!?もう!?」
「だってもう6月だよ」
「え?」
武の言葉に充はカレンダーを見つめる。
確かに6月だった。
時間の流れは速いな…、と充は思う。
「そして、それが終ったらいよいよ弁当の時間だ~!」
「そういえば、お前が早弁しているところ見たことないけど、何でしないんだ?お前が一番しそうなのに…」
「考えてみてよ、早弁って時間が限られてるじゃん。たったの10分しかないんだぞ!?オイラは限られた時間の中では食いたくない。全然おいしく感じないもん。それに比べて昼休みは40分もあるんだよ!時間なんて気にせずに食べられる。それに少しでも腹空かしてた方が更においしく感じるしね!」
すると、終わりのチャイムが鳴り始めた。
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