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百合は普段はお父さんと魔王の事を呼ぶが、真剣な話をする時はお父様と呼ぶ
魔界の姫としての自覚はあるようだ
魔王「実は…お前には人間界に行ってほしいんじゃ…」
ユリ「…どうしてですか?」
少し間をあけ百合は聞き返す
魔王「最近人間達が魔物の討伐を多く行うようになってきた…中には人間達に迷惑をかけてないのに討伐された者も沢山おる…」
百合は悔しそうに顔を歪め…
ユリ「…なんてことを…私にもそんな奴らと同じ血が流れていると思うと吐き気がする…」
そぅ吐き出した…
自分に流れる人間の血を呪うように…
魔王はその様子を心配そうに見ていた…
ユリ「…取り乱してごめんなさい。話を続けてくださいお父様」
魔王「あぁ…それから人間の動きがよくわからなくなっている…だからお前に人間界に行き学園に入りギルドに所属してほしい…本当は魔物を人間に化かして向かわせようとしたのだが…」
魔王はそこでいいとどまった…
ユリ「わかりました。人間界に行きます。みんなをあんな汚らわしい場所に向かわせたくありません。それに本物の人間の私が行った方がなにかと都合がいいでしょう…」
百合は笑顔で言うと魔王にあらためて向きなおった
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