プロローグ

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マサキ「ハイハイ、そうですか。すいませんね。」 ルリ「すいませんじゃ、ありません!早く教室に戻りますよ。」 マサキ「やだね、なんで教室に戻らねぇといけないんだよ」 ルリ「そんな事言わずに戻りますよ。」 彼女は俺の腕を掴んで扉まで引きずり出した。 マサキ「や、止めろ!!引きずるな離せぇ!!」 ジタバタと暴れるが彼女は力が強くなかなかほどけない。 ルリ「抵抗しないで下さい。無駄な力を使いたくありません」 マサキ「うるせぇ!!離せよ!!バカ!!」 ルリ「バカではありません。行きますよ」 ズルズルと引きずられ扉の近くまできてしまった。 (やべぇ、もうすぐで扉だなんとかしないと) マサキ「あっ、猫だ!」 ルリ「どこですか!!」 ベタな騙しで逃れようと嘘をつく。 (こいつは猫好きだからな、うまく言った…よし!!今だ!!) マサキ「うりゃ!」 気を取られているすきに思い切り力を入れた……だが。 ガシッ!! マサキ「ありゃ!?離れられん!」 ルリ「逃げられると思いました?」 結局逃げられなかった。
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