囚われの剣一

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一方その頃剣一はガタガタと情けなく震えていた。 ようやく幕末に来てしまった。という震えなのか・・・・ それともこれから殺されるという震えなのか・・・・ いや、おそらくは両方だろう。 そう、剣一は死ぬのを怖れていた。 まあ、当然といえば当然だろう。 平和な日本で育った剣一。 幕末の動乱で己の正義を貫く男たち。 あきらかにすむ世界が違ったのだ。
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