真星

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 星は答えた。  「落とされた天来のもの、私を護りくださると言うのなら、あなたと結ばれましょう。  しかし、私は隷属される身の上、そのようなものでもいいのでしょうか?」  「我は抱く、抱擁、覆う、その意を冠する名を持つ。  誓いを交わすなら何も問わない、ただ、約束を守り果たすのみ」  而して天は地に落ち、星を黒い未来から護ると契りを交わし、常しえに結ばれた。  その星は、後に誕生する生命から地球と呼ばれることとなる。
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