天落

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 まだ地上が揺り籃の中で安らかな息を吐いていたときのこと。  静かな空より炸裂する音を引きつれ、輝く天は地に落ちた。  地は激しく震え、地上は何事かと騒ぎ立てた。  あらゆる音が天をつんざき、たまらずその身を地に叩きつけ、のたうち回った。  地上の騒音が収まると天は立ち上がり、握り締めていた輝くものを掲げ、高らかに言葉を放った。
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