0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「ここに掲げるのは我らが主にして、永遠の光を放つ太陽の心と思うべし。
これを我に授けしとき太陽は言われた。
『天よ、そなたは近い未来にその身を地へ落とされるだろう。
悪意と妬みを抱く宙の働きによって。
私は高き位置に定められる存在であるが、遍く広がる宙は私より遥かに高次なる存在。
内包される私はかのものの意思を汲み取れるが、下方より上方へは働きかけることはままならない。
知っての通り宙は黒く暗い、故にそなたが白く染まるのを過度に憧れ、妬んでいる。
渇望の黒は全てを黒に変えるのを知っている、そして、白に変われぬのなら同じ黒に染め上げようと思い付いた。
ただ同じにするのはつまらぬと、いずれ穢れる星に、地上に落とし、黒く変わり行く姿を見届けようとほくそ笑んだ』」
最初のコメントを投稿しよう!