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「もしもし、お電話代わりました」 「おぅ!洸か?遠藤だけどさ」 遠藤?あぁ……和樹か。  遠藤 和樹(エンドウ カズキ)とは小学生の頃からの仲で、中学、高校とも同じ学校で無二の親友。 明るい性格で誰とでも仲良くなれる。羨ましい限りだ。 容姿は生れつきの茶髪に幼さの残ったルックスで好青年っぽいな。 「和樹か……どうした?こんな朝っぱらから」 「てかなんでケータイ出なかったんだよ」 電話してたのか?寝てたから気づかなかったな……。 「ははっ悪い悪い……んで、何か用があるんだろ?」 「……お前最近さ、圭一見てね?」 和樹の声が真剣になった気がする。コイツが真剣な時なんてそうそう見ないんだけどな。 「今夏休みだからなー……そう言われてみれば最近会ってないしメールもしてないな」 「そっか……悪い!そんだけ!じゃーな!」 プッ プープー…… 和樹はそう言うと一目散に電話をきってしまった。 なんか一方的に電話かけてこられて一方的にきられると少なからず嫌な気分になるな……。 それにしても圭一になにかあったのかな? 石橋 圭一(イシバシ ケイイチ)……圭一とは高校に入ってからひょんなことで知り合ってそこから仲良くなったんだったな。 容姿はというと髪の色は黒で短く、ワックスで立たせている。 顔も整ってるし身体もガッチリしてて、中々モテるんだよなこれが。 「お兄ちゃん!ちょっとこれ見てこれ!」 今度はなんだ?怜香はテレビの前のソファーに座り手足をバタバタさせながらテレビを指差している。 テレビに写っているのはニュース番組。 ……ってなんで圭一の顔写真が?それに行方不明って……。
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