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その言葉を聞いたからかは知らないが怜香はすぐさまテレビのチャンネルを変える。
そしてゆっくりと振り返り椅子に座る俺の方を向く。
「お兄ちゃんは……いなくなったりしないよね?大丈夫だよね?」
その声は微かに震えていた気がした。
「大丈夫だって!俺は怜香を置いていなくなったりしないよ」
俺がそういうと怜香は笑顔を見せる。無垢で純粋な笑顔を。
「そうだよねっ!約束だよ!」
怜香は振り返り、何事もなかったかのようにテレビを見はじめた。
一応心配してくれてるんだな……。ちょっとうれしい。
パンを食べ終えた俺は水を少し飲み自分の部屋に戻る。
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