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「琉希、いい加減、女装やめてよ!!」
「なんで?俺、普通の女より綺麗だし。ナンパされて特したの何回もあるし。」
琉希は平然の顔で淡々と喋る。
「男のプライドないの!?」
私は、そう叫んでいた。
「男のプライド?ハートで感じろ!沙織!」
と、私の頭をくしゃっと撫でる。
「私だって、琉希と普通のデートしたい…。」
私は、琉希を見つめる。
「お前、だいぶ、可愛くなったな…。」
琉希は、私の顔をじっと見つめる。
「これじゃあ、これじゃあ、女友達と遊んでるのと変わらない!みんなからカップルだねって思われない!!」
私は、琉希の前で泣き顔になる。
「分かった…。いつかな…。」
いつかって…。
いつ…?
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