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あいつの美的感覚
「なんで、姉ちゃんがモテなくて、大福もちみたいな顔がもてんだ?」
琉希が私をマジマジと見つめる。
言ったら悪いんですけど…。
武藤 華さん、動物園にいそうな…。
「黒豚…。」
つい、私は口が滑る。
「あぁん?コラッ?お前ねぇ、姉ちゃんの言ったらいけねー事言ったな?殺されてーのか!?」
琉希が眉間にシワよせ、私の胸ぐらを掴む。
あー、もうお陀仏だ…。
私は、かたく目を閉じる。
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