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小さなことで俺の人生は路線からはずれた。
今考えれば、
とても後悔している。
高校一年の春のときだった。
一人の男子生徒がいじめにあっていた。
しかし、クラス全員がそれを黙認していた。
俺もその中の一人。
友達と影で話すことしか出来ない最低野郎だった。
もしも口を出したら、
自分がいじめの対象になってしまう。
みんなそう考えていただろう。
そんな日々が過ぎたある日、
そこから大幅に路線変更が始まった。
当時俺には好きな人がいた。
とても清楚な感じの優しい子。
俺のど真ん中ストライクという感じだった。
俺は友達に力を借りて彼女のアドレスをきき、
それなりに親交を深めた。
そして、
メールをしていった過程で、
いじめにあっている男子生徒の話にいきついた。
ひどいことするよね、
とかそんな内容。
だからこの日、
俺は調子にのっていた。
いじめの仲裁にはいったのだ。
好きな人の前でカッコウつけたい。
そんな理由で。
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