13.2人の秘密の場所

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「それに鍵を持ってるのは俺だけだ。だから、必然的に入れるのも俺ただ1人」 「それは分かったけど、どうして俺を連れ出したんだ?犯人じゃなくても、俺は一応被害者なんだぞ」 こっちの方が温室のことより気になるからごめんよ 「どうしてって、」 「会計は置いていくし」 「うっ」 「ねぇ、どうして?」 後退りをする紅夜に合わせて、ジリジリと追い詰めていく 「それは、彼処にいるのが嫌だったからだ」 「俺は関係なくね?」 「……生徒会室に行かねばならなくなってな」 「それこそ俺には関係ないよね」 「…………あぁ、もう言えばいいんだろ!俺はただお前と2人になりたかっただけだ、悪いかよ」 ついに白状した紅夜 逆ギレしたと思えば次は拗ねたご様子になった 「わ、悪くはないけど……うん、悪くは」 俺はいきなりのカミングアウトに、動揺してしまう 2人きりになりたかったって、そんなこと言われたら何て反応したらいいのか分かんないよ
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