ギルド【王者の冠・キングラウド】

5/10
前へ
/104ページ
次へ
「なんで終わりなのかしら、意味が分からないわ」 アリスがそう言うと、ドゴンは心底哀れそうな目線をアリスに向けた。 「馬鹿過ぎると返って可哀相になってくるぜ。俺はAランクなんだぜ?その俺の攻撃を受けて、無傷で要られる訳ねーだろ」 ランクと言うのは、魔法使いのレベルを表すもので、上からM・SS・S・A・B・C・D・E・Fとある。 ちなみに、Mはマスターが貰える称号で世界に100人もいなく、SSランクは世界に1000人ぐらいしかいないと言われている。 「たかがAでずに乗ってんじゃねぇよ」 すると、煙りの中から声がした。 どうやらノエルのようだ。 〔ξ〕 そして、ノエルが魔言を呟くと風が煙りを吹き飛ばした。 「なっなに!」 ドゴンは明らかに動揺しはじめる。 「痛くも痒くも無いんですけど」 ノエルは挑発するように、舌を出した。 「クソが!まぐれだろ?」 〔ΣΨζγ〕 ドゴンが同じ魔法をまた、ノエルに向かって繰り出した。 「同じとか、芸がねぇな」 〔ψζ〕 そしてノエルも魔法を使い、手から風を炎の塊に向け発射させる。 そして、見事に打ち破った。 「まっまさか!中級を初級魔法で破るなんて!!」 メンバー一同、驚きを隠せないようだ。
/104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

112人が本棚に入れています
本棚に追加