ギルド【王者の冠・キングラウド】

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続いて、キングはアリス達に視線を移す。 「お前達か、迷い込んだというのは……」 そういって、じっと二人を見つめた。 「はぁ~俺のギルドの連中も馬鹿になったもんだ」 数秒見つめてから、深い落胆の溜息をついた。 「なっなにか問題でも?」 チェキが震えながら質問する。 他のメンバーも息をのんでキングを見ている。 「お前達、この二人の手を見てみろ」 「「手?」」 メンバーは視線を二人の手にうつした。 その指には両手すべての指に指輪をはめられている。 「こっこれは、魔力抑制リング!?しかも全部……」 ラークが驚きの声をあげ、顔色がどんどん悪くなっている。 「そうだ。こいつらは、お前らより魔力が全然上なんだよ」 「そんな……」 ドゴンが、ふらつきながらノエルから数歩後ずさった。 「流石ですね、マスターキング」 アリスが尊敬の念を込めて一礼をする。
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