少女と少年

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その後、すぐにアリスの前方で何かがぶつかった様な`ゴンッ´という大きな音が聞こえた。 「ある意味着いたみたいね」 アリスは軽く溜息をつくと、 〔ТЖЁА〕 と魔言を呟き、次の瞬間にはノエルの元へと到着していた。 魔言というのは、魔力を使う時に用いる専門の言語である。 魔言は文字が長ければ長いほど、上級な魔法を使うことが出来るが、その分魔力を消耗するのだ。 ΤЖЁА は4文字なので、中級魔法だ。 初級魔法は1~3 中級魔法は4~6 上級魔法は7以上 となっている。 上級魔法を使える人間は、世界にそんなに多くはいない。 ギルドに入っている者は中級までは当たり前に使えるが、一般の国民は初級しか使えない者が多い。 さてアリス達はというと、 「猪突猛進も困ったものね、ノエル」 ノエルが木製の扉に激突し、破損したのをアリスが呆れて見ている所だった。
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