少女と少年

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「うるせぇ、元はと言えばお前が俺に勝負を持ちかけるのが悪い」 ノエルは痛そうに肩を押さえながら立ち上がる。 「私が、ノエルに勝負を?いつ??」 アリスは全く身に覚えが無いようだった。 「とにかく目的地に着いたし、中に入りましょう?あ、ちゃんと扉直しといてね」 そう言い終わると、アリスは先に扉の中へ行ってしまった。 「だから、俺を置いてくなって言ってんだろうが……」 そう文句を言いながら扉を見つめる。 そこには、かなり大きく古い木製の扉に綺麗にノエルの身体の跡が残っていた。 〔δεζ〕 ノエルは魔言をさっと唱えると急いでアリスの後を追う。 扉は綺麗に元に戻っていた。
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