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ギルドの中はバーになっていて、メンバーが思い思いに酒などを飲み楽しんでいた。
「なあ、アリス!腹へった!!飯食おーぜ」
ノエルは目を輝かせ、今にもバーテンダーに飛び掛かりそうだ。
「ダメよ。まずマスター・キングに会わなくちゃ」
アリスが、冷静にノエルの衿を掴み動きを封じる。
しかし今のやり取りでメンバーの何人かがアリス達に気づいたようだ。
「おい、ガキが迷い混んでるぞ?!」
一人が声を上げると、全員がアリス達に注目し始めた。
「うわ、皆こっち見たぞ」
「あんたがうるさいからでしょ!」
二人は小声で喧嘩を始める。
「だけど、迷い込むのは不可能でしょ?ラーク」
その間にもメンバー内で会話が進んでいるようだ。
「なんだよ、チェキ。こんな子供がまさかマスターに認められたって言いたい訳じゃねーだろうな?」
「あたしは、ただ一つの可能性を述べただけよ。勘違いしないで」
そう言い終わると、アリス達に顔を向けた。
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