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「あなたたち、何者?迷い込んだ……訳では無いでしょ?」
チェキと呼ばれた女がアリス達に話かける。
「あ、はい。我々はマスター・キングにこのギルドに来るようにと命をうけ参じました。アリスとノエルと申します。あの、マスターは今どこに?」
アリスが自分達の説明をし終わると、ギルド内が静まり返った。
「おいおい、冗談だろ?マスターに呼ばれた??お前達みたいなガキが?」
「ラーク、止めなさいよ」
ラークは呆れたように大袈裟に肩をすくめて見せた。
「本当の事なんですが……」
アリスはなおも冷静に受け答えをする。
「おぉい!!てめぇら、何ガキ二人に手こずってやがる!さっさと追い出せばいーじゃねぇか」
すると、奥から一際でかい男が現れた。
「ドゴン」
すると明らかにチェキとラークの顔色が変わった。
「おめぇら、さっさと出てけ。ここはガキの来るところじゃねー!どうしても出てかないんなら痛い目みても知らないぜ?」
二ヤッと怪しい笑みを浮かべた。
額の傷がより一層恐怖を煽る。
まぁ、アリス達は全く気にしていないようだが。
「あっあんた達、早く帰りな!」
さっきまでクールだったチェキが慌てだす。
「だから、何度も言う様に、マスターに会うまで帰れないんです」
アリスがそう言うと、ドゴンが腕を振り上げた。
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