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〔ΣΨζγ〕
ドゴンは腕を振り下ろしながら魔言を言い放った。
すると、腕から炎の塊がアリス達目掛けて発射される。
「めんどくさいわ。炎ならノエル大好きでしょ?私はパス」
なおもアリスは冷静にノエルから、三歩素早く横に離れた。
「なんだよ、お前好き嫌いも何もねぇだろ」
ノエルが怠そうに言った瞬間、炎の塊がノエルに直撃した。
「ああ、なんてことを!早く手当を!!」
チェキが真っ青になりながら、煙りの中に飛び込もうとする。
すると、その前にアリスが立ちはだかった。
「なっ、どきなさい!仲間が死んでもいいの?」
チェキが押し退けようとするが、アリスは動かない。
「貴女、意外といい人みたいだけど……先に喧嘩売ったのそっちでしょ?私達は正直に話してるのに、耳を傾けないし。ここのギルドはどうやらシツケがなってないようね!!」
先程とはうってかわり、アリスが怒鳴る。
それにより、ギルド内はまた静寂に包まれた。
「ははははは。何言ってんだ、お前?てか、お前の仲間終わったな」
一番最初に口を開いたのはドゴンだった。
ヘラヘラと煙りを見ながら笑っている。
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