「竜さ~ん!」

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無機質な女性の声で目がさめた。 見覚えある風景、鼻をつんざく匂い、水色のカーテン。 そして白い服を着たひきつった笑顔の女性。 その横にはトツトツと静かに落ちる点滴。 それはステロイドである事はすぐにわかった。 動かぬ足を擦りながらため息をふたつつき、静かに目を閉じた。 そして、点滴の落ちるリズムに合わせて涙も落ちた。 トツトツと....
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