プロローグ

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「う…バイト、求人情報……おぇ…吐き気がおぇ…する。」 パソコンのアルバイトの求人情報に向き合いながら嗚咽を繰り返す俺。 嗚咽を繰り返してるけど仕事にたいする嫌気じゃないよ?多分夕食の時にまずかったのに無理矢理食べた魚が当たったのかもしれない。だって慣れない魚料理だから失敗しちまったんだもん。 俺の名前は 佐山敬太 19歳 両親は病気で他界し、遺産で今を過ごし無職な所謂【ニート】だ。 黒髪に黒い瞳の普通の日本人。身長は168cmで体重が108kgとメタボ街道まっしぐらだ。 漫画が好きだが、多くのタイトルを知っているわけでも、内容を深く掘り下げて知っているわけでもないからまだオタクではないと思っている。 いつも《家の中をうろうろするか、部屋でゴロゴロしながら漫画を見るか》しかしない俺。 流石に今の俺を見たら他界した親ががっかりするだろうから、今バイトを探してるんだが太ってるから人前にあんまり出たくない。マジで。 あの世の親を失望させたくないし、遺産はいずれなくなる。普通に考えても働かなきゃいけないとわかっていても太っているからと自信が持てずに世間から逃げてきた。
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