異世界生活

プロローグ

ダイエットもした。筋トレに軽い食事制限、人目をしのぐために夜のウォーキング。

やってもやっても体重はちょっとしか減らず、ガタイばかりが良くなる。

高校まで野球をやっていたからそれなりに体が絞まってたが体重は体重。ミスターでインクレディブルな感じに胸板が厚くなり腹周りはポニョな感じに…結局は仲間内でブ～ちゃんに分類されていた。

だからいつも一歩踏み出せずにいた。

「やっぱ人前に出たくねぇなぁ…お？」

吐き気がおさまり、ちょっと楽になった俺の目にある求人が映った。