プロローグ

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「あれ?何処だここ?」 周りは白、360°見渡しても蟻ほども小さな点もないくらい真っ白だ。 おかしいな。俺はパソコンに映し出される求人に応募しただけなんだが。 「わが社の求人に応募してくださり、誠にありがとうございます。佐山敬太様、当社はあなたを採用することとします。」 「何これ。え、ちょっ…は?採用!?」 いきなり何処からか女性の声がしてビックリしてしまった。 「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ!どうやらおぬしが選ばれたらしいの。」 今度は横から年配の男性の声が聞こえたので見てみると、教科書に載っていたキリストが着ていたような白い布を身に付けたじいさんが湯呑み茶碗を両手で持ちこちらに微笑みかけていた。
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