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図書室に着き、目的のラノベを見つけた俺は、それを借り早々に帰宅しようとしたとき、図書室の奥から声が聞こえた。
「君、ちょこっと手伝ってくれない?」
声の方に目をやると、図書室のオッサンが俺の方を見ている。手には山積にされた本を持っていた。
明らかに、確実に、そして見るからに面倒くさそうなことをしているが、あいにく俺以外の人間は図書室にはいない。
「どうしたんですか。」
仕方なく、そして感情を込めずに俺は返事をする。
「本の整理をしたいんだけど、一人じゃ大変なんだよねぇ。」
五十代のオッサンが子犬のような目でこっちを見つめてくる。
やめろ、そんな目で俺を見ないでくれ。
ああトーマス助けてくれ。
しかしお前は今頃おいしい物を食べているんだろう。
友を拒絶しラノベに走った俺に神は罰を与えたのだろう・・・・・・。
俺はオッサンの手伝いをする事になった。
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