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同居生活!?
フフフ…。
体がふわふわ。
もう、どうでもいいや。
どうでもいいー……。
ふと見上げた空に、月がポッカリ浮いている。
キレイーーー……。
あたしは、通りかかった公園の噴水の石段に、そっと腰を下ろした。
石段のひんやりした冷たさが、酔ったあたしの体の火照りを醒ましてくれる。
気持ちいい…。
コロンと横になったあたしを、月の光が優しく照らしていた。
どうして、いつもこうなんだろう…。
頑張れば頑張るほど、空回りしちゃう。
うまくいかないなぁ…。
何だか、疲れちゃったよ…。
ボーッとする中、あたしの意識は、そのまま遠退いていった。
ーーーーー…………。
『う……ん………』
……あれ?
あたし…いつの間に帰って来たんだろう。
あ…服も…ちゃんと脱げたんだ……。
なんて思いながら、ゆっくりと周りに視線を向ける。
……………………。
………あれ?何か変…。
ここ……この部屋…あたしの部屋じゃ……ない…?
えっ!?
ここは、どこ…!?
『おっ、目が覚めたようだな』
ドキッ☆
声の主を探すように、あたしは、ベッドから飛び起きた。
ベッドの横で、ウォークマンを聴きながら本を読んでいた男が、パタンと本を閉じてこっちを見る。
黒髪で、切れ長の二重、整った顔立ちの人…。
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