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「私よ……入っていい?………」
静かに言う
『彩香……様? はい……どうぞ……』
キーーーィ バタン
申し訳なさそうにドアの前に立つ
「私………その……」
『私は…… 俺はもう……ここにいられない……』
遠くを見ながら言う
「えっっ 何でよ… 私のせい 私が 変なこと聞いたから?」
『違うよ……俺が あなたを好きになったから……だから 入れないんだ』
優しくお嬢様に微笑む
「えっ/// 私を竜舞が……好き?」
顔を赤らめる
『あぁ……いつからかな?お前を一人の女性として見ていた……前までは お前はただの妹みたいな感じだったのに 今はもう妹としては見れなくなっていた……』
淋しげに言う
「竜舞?」
お嬢様がゆっくり近づいてきた
『近づくな』
怒鳴る
「!!!!」
びっくりして固まる
『………近づかれたら……俺は……お前に何するか……わからない……』
泣きそうな顔をして言う
「竜………舞」
『俺は………お前が好きだ……好きで好きでどうにかなりそうだ………でも お前はお嬢様なんだ……好きになったって……みのるはずないんだよ………』
ゆっくり自分を抱きしめる
トントン ギュッ
『えっ………』
お嬢様は優しく後ろから抱き着いた
「私は……執事だからとか……お嬢様だからとか 身分が違うから恋が出来ないなんて思わないよ……私も 竜舞が好きよ……さっきも言ったじゃない(笑)私は 竜舞がいればいいって……」
優しく笑いながら言う
『彩香……様?』
ゆっくり後ろ向く
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