執事の恋

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『ハァ ハァ ハッ』 バン 自分の部屋に入り座り込む 『彩香様にあんなに……俺は……くそっ』 ゴン 床を思いっ切り殴る 『俺は……どんなに望んでもダメだって 分かっているのに………何故 こんなに望んでしまうんだ……』 ゴン ゴン 『バカ過ぎる……何故 好きになってしまったんだ………望んではいけない……彩香様は 俺をただ家族として 慕ってくれるだけなのに……俺は……くそっくそくそくそ』 何度も何度も床を殴り続ける 拳からは血が出ている 『いっそ ここには来なきゃよかった 彩香様に会わなきゃよかった……嫌われればよかった』 涙が流れ出す 『笑顔なんか 見なきゃよかった………そばにいなければよかった……感情なんかなければよかった……あぁぁぁ』 声を出して泣き始める お嬢様が好きすぎてもうどうしていいのかわからなくなっていた
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